2013年03月12日
欲ばり男の腰回り

私の荷物は多い。
釣行を共にしたアングラーの方々と比べても、やはり私が身につけている荷物は人と比べて多いように思う。
ただでさえかさばる「魚籠」をぶら下げている私。
その上新しく仕入れたのはバックパックにチェストパック・・・おそらく今年はさながら鎧武者の様なゴテゴテとした立ち姿となる事だろう。
それに対して雑誌を開けば(キャンパーの方は別として)大抵のアングラーの方々は最低限の装備に身を包み、軽快に渓を駆け回っている姿ばかり。
「必要最低限の荷物」
それは釣りだけに留まらず、山に入る人間の基本中の基本だという事は周知の事実だ。
軽装備である事の利点は体力の消耗を抑えるばかりか、それに伴い精神的余裕から集中力が高まり、当然の事ながら釣果にまで影響する。
こんな私でさえ、渓流釣りに"軽快なフットワークは欠かせない条件"と真剣に考えている。
しかし荷物は減らせない。いや、減らさない(笑)
わかっちゃいるけど止められない♪ なんて、植木等になりたいわけでは無いのだが。
いわゆる貧乏性なのだろう。自分の中で"必要"と思っている物を省くのはなんとなくどこか落ち着かないのだ。
そんな矛盾を常に抱えている滑稽な私。
しかしこんな私だからこそ、身に付ける装備の重心の位置や、釣りに伴う円滑な動作に関しては人一倍の熟考を繰り返している自負だけはある。
・大きな装備を身に付け、無造作に転がる岩々をどうすれば軽快に駆けて行けるか。(足取りの軽さ)
・へつり、高巻き、藪こぎの際に邪魔にならない手段は確保できているか。(安全の確保)
・キャスティング、アクション、ランディング時の身体の動線をいかに遮らないように配置するか。(集中力の維持)
矛盾をまるごと抱えたまま克服するというのはなかなかに難儀なものだ。
それでも部屋の中で何度も装備を付けてはシミュレーションを繰り返し、なんとか納得のゆく装備にまとめあげた。
しかし・・・唯一どうしても誤魔化しきれないものがあった。
それは案の定、大きな魚籠(苦笑)
バックパックにチェストパックという重装備な上半身だというのに、おまけに腰にまでこのデカ物などどうしたって邪魔以外の何者でもない。
私が使用しているのはいわゆる餌師用の樹脂製クリールと呼ばれる飯盒のような形状のもの。
魚の入れやすさ、保冷性のほか、万が一の場合一時的な浮き輪代わりになったりと利点は予想以上に大きかったのだが、ベストスタイルの去年でさえ時々「腰重いな・・」と感じていたものだから、今季はさすがにどうにかしなくてはとあちこち調べていた。
そしてついに見つけたのがこちら、
Angler's House
ガーニークリール(M)
これは既に生産中止されている商品ではあるが、オークションでなんとか入手する事ができた。
この製品の仕組みとしては、保冷剤を入れて直接魚を冷やす樹脂製クリールとは違い、魚を入れた後この魚籠自体を水に浸し、主素材であるリネンに染み込んだ水分が蒸発する気化熱を利用して内部の温度を一定に保つという原始的なもの。
使い勝手や保冷効果に関してはどうしたって樹脂製の物には勝てないのだが、今回私が何より優先したのは重量と体積。
この手の魚籠は大概がショルダーバッグのように肩からかけるものしか無いのだが、これに関してはベルトループが標準装着されており、まさに私の需要と合致する唯一の商品。
見た目、素材、造りの割になかなかの価格ではあったが、これ以外無いのだからしようがないのだ。
"そんなに困るなら魚籠なんて持たなきゃいいのに?"
いやいや、それはその。今んところ意思は変わってないので、ええ(笑)
これで無事魚籠のかさばり問題も一件落着。
あとは渓に立つばかり。
(ちなみに魚籠の横に付けてるのは鉈。柄はそれっぽいが決してハンドソーではない(笑)
この変な柄のおかげで、どんなに全力で振り回しても手からすっぽ抜けることは無いので割と重宝している。)
まもなく年券が届き、9日後にはようやくこの秋田も解禁となる。
半年間待ち焦がれた解禁。。。(感涙)
とはいえ現実的な話、私も一己の会社人。
職種の関係上今月は休めそうにないので、おそらく渓に挨拶できるのは来月となる事だろう。
念の為、、ホントに念の為に、おそらく使わないまま押入れにしまう事になるような気もするが、一応こんなんも用意してみた(笑)
あぁ・・・早く魚に会いたいよぉう( 」´0`)」(哀願)