桃源郷での素晴らしき出逢い

くろね

2016年05月19日 09:54

♪Ella Fitzgerald / How High The Moon






ブラックミュージックフリークを語っていながら、私はジャズに関してはあまり知識がない。


もちろん聴く分には大好きなのだが、

いざ演奏しようと試みた際、その理論の複雑さゆえに挫折した為だ(苦笑)


なんの蘊蓄もテクニックもない一般的リスナーのこんな私でも

単純に「あぁ・・素晴らしい」と素直に感じられた亡き大御所ジャズシンガー、

エラ・フィッツジェラルド。


一見ヴィジュアル面では冴えないただの外人のオバサン(失礼)だが、

その歌声の踊るような軽やかさ、艶といったら誰が聴いても明らかに異才である事がわかるだろう。


しっとりとしたナンバーの憂いを含んだ唄い回しの素晴らしさもさることながら、

この曲の醍醐味はなんといっても踊るような声の軽快さ。

特に聴いて欲しいのが《01:23~》のスキャット。

これは是非。


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毎度の事ながら、

御無沙汰しとります!
くろねです!!(´ω`Α;;)



度々留守にしてしまってすいません;


いよいよハイシーズン真っ盛り。

皆さん、良い釣りされてますか?(●゜ω゜●)


私も心の広い嫁さんのおかげさまでぼちぼち釣行させてもらってますw








色々と予定があった為、ゴールデンウィークは渓には立てませんでしたが、

連休明けから最初の休日に、同僚と一年ぶりの沢に行ってまいりました。


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5月10日―






この沢はいわゆる林道等にに面した入退渓のしやすい”開かれた沢”とは違い、

途中まで吊り橋こそあるものの

そこから先の入退渓は獣道のような頼りない踏み痕を頼りに山歩きを強いられる

ある意味世間からは”閉ざされた沢”。


また、釣り登れる流程も長く、隣接した道など一切無い為帰りは完全に川通しとなる。


有名な雑誌で1度「秋田の源流釣行」の特集として採り上げられているのを見たが、

「ちょっと半日遊ぼう」くらいの軽いノリではとても向かえない(少なくとも脆弱な私には)

敷居の高さである。


途中キャンプを張って一泊二日でというならともかく、

帰りのことを考えると朝から夕方までの間に

最上流部までゆっくり釣りながら登り詰めるのはまず無理だろう。


無理は承知で、とりあえずは”体力の限界まで頑張ってみよう”というテーマでこの沢に臨んだ。






AM6:30。


数日前の雨で水量はやや多め、天候は曇り。


高活性を祈りながら釣り始めると、早速反応が有った。






子ぶりながら顔の尖がった格好良いヤマメ。


続けて同僚にも良いヤマメがヒット!


「これはイケるかも」と胸を撫で下ろした。



次々に現れる大場所の連続。

もうワクワクが止まらない(笑)


インレット周りを丁寧に攻めると、流心でゴツンと一瞬の反応。

しかしあくまで一瞬。


―バラした。。。


「あ~ぁ」と苦笑いしながら一応同じコースを通してみると

・・・・回収寸前で影が飛び出した!






一度フッキングしたにも関わらず良型の岩魚が再アタックしてくれたのである。


有り難いほどの高活性。


昨年は夏に入渓したのだが、途中にある堰堤までのこの区間は水量も少なく淀んでいた為

いるのはウグイと少数のヤマメのみだった。


ここで元気な岩魚が出た事が何より嬉しかった。






美しい新緑の眩しさに目を細めながら堰堤を越えていく。


なかなかヒットには持ち込めないものの、チェイスは多い。


しかも追う物全て良型ときた。



気合いを入れなおし、食わせの間を意識してトレースコースを変えてみると・・・






またまた良い岩魚がヒット!


ここで今日のこの沢の出方の癖をなんとなくだが掴めたような気がした。



しかしなんとも・・・

歩けども歩けども素晴らしい渓相である。






小規模河川では一つや二つの大場所が立て続けにどこまでも出てくる。

ここはまさに釣り人の桃源郷―。


時が止まったかの様な錯覚に陥る程、二人はこの川の宝石達に没頭していった。









11:00になり腹も減ったので、小雨ぱらつく中昼食。






打ち合わせたわけでもないのに二人がそれぞれ持ってきたのは同じ「シーフード」。


”山でシーフード”(笑)



時より上流から吹き降ろす風で舞う山桜の花びらを眺めながら熱いラーメンをすする。


なんという幸せな時間—。








食事を終え、釣りを再開。


帰りの事を考えて、タイムリミットを午後1時に設定。







登り始めて間もなく、渡渉が困難なポイントに遭遇。


向こう岸に行かなければならないのだが、

かろうじて渡れるかという部分でさえ流れの押しが強い――。


万が一の事を考え、ここで折り返すべきかと迷う二人。


しかしせっかくここまで来たのだからどうにかして渡りたい。

時間もまだ少し残っている。


そこで私はよし!と意気込んで、リュックからロープを取り出す。


石を片方の端に結び付け向こう岸に送り、ロープを掴んで後ろ手に援助してもらいながら渡り、

そのあと向こう岸から援助するという微妙な発想。



微妙ではあるがやってみなけりゃわからんと、思い切り向こう岸にロープを放ると――。









なんとロープ全てが向こう岸に飛んで行ってしまった・・・(ぇ





終端を押さえとくの忘れてた;;;;(阿呆




同僚に落胆されながらも、それでもどうにかして渡りたいと策を考える私。



良い案が思いつかないまま、なんとなくダメ元で大きめの石を瀬の肩に放り続けてみる。


同僚もそれに続き、諦め半分で石を放る。



こんなんで渡れるようになるわけも無いと思いながら、半ばやけくその行動。






――――どうやらそのやけくそが功を奏したらしい。


気が付くとなんとか足場が出来ており渡れるようになっていた!






・・・なんと原始的な(笑)



自分の幼稚な行動に呆れながらも、おかげでなんとかその場はしのぐ事が出来た。


なかなかどーして、”やってみなけりゃわからんもの”だw






再び遡上開始。


大岩が連なる素晴らしい渓相に圧倒されながら進むと・・・










流心から力強く飛び出したのは・・












なんと尺ヤマメ!!!(31cm)








堰堤より上は岩魚しかいないだろうと思い込んでいたし、実際追う影も岩魚のみだった。


登り始めて約6時間半、この上流部でまさかこんな素晴らしいヤマメが釣れるとは思ってもみなかった。。




あぁ・・・これだ。。


この感動があるから渓流は辞められない。




ありがとう!!!(感涙)





そしてこの後折り返し、疲れ果てた足を引きずりながら3時間近くかけてようやく車に辿り着いた。


かつてない疲労感。


著しい膝の痛み。


渓流を初めてから、こんなにも精根果てるほど没頭したことがあっただろうか・・・。



今日というこの日は私にとって忘れられない素晴らしい釣行となった。




いつかまた、こんな釣りがしたいものだ。(体力のあるうちに)





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ちなみに、今期から同僚はウェアラブルカメラなるものを装備し、

”Tarutaruチャンネル”という名でYoutubeに釣行の動画をアップしております!


今回の動画もありますので、良かったら見てみてください(*^^*)

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