ナチュログ管理画面 釣り 釣り 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

スポンサーリンク



上記のお知らせは30日以上更新のないブログに表示しています。
記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  

Posted by naturum at

2017年10月18日

初めての子育て、合間の手仕事。







こんにちは(^^)



いよいよ始まった子育て生活もあっという間に1ヶ月。

夜泣きの度に「階段無限昇降(抱っこ付)の刑」(謎)に処され、

寝不足ふらふら脚パンパンのくろねです。



いや〜、、

まだたったの1ヶ月ですが

世の中のパパママさん達の偉大さをひしひしと感じております。



皆さん、何気ない顔してこんなに頑張ってたんですね〜(´ー`)




そんな私は…


















毎日倅と共に号泣しております:(;゙゚'ω゚'):笑












ルアー製作、音楽制作…


まぁ当然ながら、

そんな趣味らしい創作などできる時間はありませんが、

唯一家事育児の合間にでも出来そうな軽い創作行為。
















久々に絵を描いてみました。




嫁と倅。


ポーズとってもらって写生したわけでもないので

デッサンともスケッチとも言えるのか定かではありませんが、

せっかくなので記録としてここに残させて下さい。




体力的にはなかなかこたえますが、

こんな毎日もきっと過ぎてしまえば

かけがえのない貴重な時間。


体を壊さぬように気を付けつつ、

頑張っていきたいと思います(●´ω`●)





日に日に冬が近づき、

下り坂を転がるように気温が下がっている今日この頃。


どうか皆さんも、お身体御自愛下さい。





それではまた^ ^ノ








〜Fin〜

  


Posted by くろね at 19:57Comments(2)日常

2017年09月25日

お詫びと御報告。

皆様、お久しぶりです。



本当に…本当に長らくの間、

何の挨拶も無いままにご無沙汰してしまい

大変申し訳ありませんでした。




きっとかつて良くして下さった方々も、

さすがにもう愛想を尽かしておられる事でしょう。



もしかすればもう御覧頂け無いのかもしれませんが、

お詫びの御挨拶も兼ねて近況をここに綴らせて頂きます。




私ごとですが昨年アパートから新居に移りました。


引っ越しだ何だとバタバタし続け、

ようやく落ち着いた年明けに舞い込んだ新たな知らせ。




──妻のお腹に子を授かりました。──




転居が済んでからと一応計画はしていたものの、

あまりの順調な事の運びにただただ驚き、

素直に喜びました。



もちろん、

それからは釣りに行ってる場合ではなく、

ひたすら妻のサポートに徹する毎日。



もうすでに買ってしまった高価な年券は、

勿体なくなんか無い。

…といえば

正直嘘になりますが(笑)


でも良いんです、そんなものは。






そして来たる今月20日──






午前11:50──













沢山の人に見守られながら、

無事元気な男の子が産声をあげました。






五万と言い尽くされた表現ではありますが、


それはまさに"奇跡"の塊以外の何物でもなく、

とめどなくこみ上げる感動・感情に

魂の震えが止まりませんでした。





この世の日常とは奇跡の積み重ねだと

頭ではわかっていたつもりでも、

実際にこうして己の元に降りて来てくれた奇跡の有難さに

泣きたくなる程感謝しました。



世界を見渡せば紛争・テロ・核・犯罪と、

決して楽観視出来ない情勢ではありますが、

今この瞬間だけは

"この世界はなんて素晴らしいのだろう"

と心底思いました。












これからはこの小さな手をひき、

この"奇跡"を大切に育てていく事が

父としての最優先事項となります。




釣りはたぶん…

きっとしばらくは行けることは無いでしょうが、

生きてさえいればまた出来る日はくるでしょう。


もしかしたらこの子が大きくなって興味を持ってくれたら…


なんて、


淡い期待はしない事にしましょうか(笑)




父になったとは言っても、

まだまだ駆け出しの未熟者。


大きかった父のあの背中に追いつけるように

日々妻に感謝しながら

父親として、子供と共に成長していけたらと思います。







ちなみに当ブログですが。。。



釣りに行けなかろうが、

更新が滞っていようが、

たとえ見て頂ける人がひとりもいなくなっても、

自ら閉鎖する予定はございません。



ここは私にとって、

釣りを通して成長してきた日々の大切な記録や

皆様とのやりとりの温かな記憶が詰まった宝箱。


かけがえのない物です。



きっとこれからは今までに増して毎日が慌ただしく、

本当に時々にはなってしまうとは思いますが、

こちらに顔を出せればと思っております。





それではその時にまた、、




またお会いしましょう(´ω`)ノ






────────────────────




P.S.



ちなみにミノー製作の方ですが…

妊娠がわかる前、

去年の秋から冬にかけて一応進めてはおりました。










またいつか、


夢の続きをこの場所で。








〜Fin〜





  


Posted by くろね at 20:13Comments(6)日常

2016年08月10日

開拓の日々 ~ハイシーズン奮闘記~


♪The Dells / Oh, What a Night








Oh, What a night~♪





終~わらな~ぁい♪ ヘ(๑´O`๑)ノ♬



こんにちは!!(●゜Д゜●)ノ

ここのところずっと開拓が”終わらない”くろねです(笑)


6~7月のハイシーズン、皆さま元気な渓流ライフを過ごされましたでしょうか?


私は同僚のTaruと共に、気が狂ったように未開拓の沢ばかり巡っておりました。w


すっかり釣行が溜まってしまい、何から書くべきか躊躇いを隠せませんが(自分で蒔いた種;)

ひとまず今回は動画を挿入したダイジェスト形式で綴ってみます。


※長文陳謝m(__)m



――――――――――――――――――――――――――――


まずは6月21日—―。

前日は秋田市内で会社の飲み会があった為、二日酔いの中以前一度だけ行ったことのある沢へ立ち寄る。

行ったことがあるといっても、釣りを始めたばかりの頃に兄に連れて行ってもらっただけ。

なので渓相も退渓点も何にも覚えちゃいない、実質開拓釣行だった。


―――現場到着。






最高の渓相—。


天候・水量問題無し!


ただちょっとだけ

胸やけ吐き気頭痛立ち眩み足が重くて上がらない程度である。


問題無し!!(皆さん飲み過ぎには気をつけましょう;)


重い体に鞭を打ちながらも、開拓の緊張感・高揚感と共に歩を進めると

「ここは釣れます」と書いてありそうな程のポイントが見えた、、



―――――その時である。




左側からカモが大量の子ども達を引き連れて楽しそうに走って来た。




「いや・・・待って・・・・あ・・・・・あぁあああああ・・・」




―――案の定、


カモの親子たちは全盛期のけんじワールドさながらに大はしゃぎで1級ポイントを瞬く間に潰してくれた。



―――深いため息と共に仕方ないと釣り上がるも、

その後もその親子は我々を先導するかのように上流へ上流へと移動。


おかげでその先は行けども行けども大場所は壊滅的で小場所からポツポツ拾うだけの苦しい釣りとなった。






――――――――――――――――――――――――――――



続いて6月24日――。


先日の苦しい釣りに懲りずに、地図とにらめっこをして新たなエリアの開拓を決行。








草が複雑に生い茂り、途中迷子になりそうな状態で右往左往していると


ズバァーン!!!


とすぐ近くで銃声のような炸裂音。





「え・・・・」(;゜;∀;゜;;)



色々な意味でビビりながら様子を伺いつつ前進。



どうやらこの沢、普段人はあまり入っていないようだ。

サイズは伸びないもののヤマメ達の好反応がコンスタントに続いた。







―――堰堤まで登り詰めて納得。


この区間、、退渓点らしきものが見当たらない。;;;;;


前回も若干無理矢理の退渓ではあったが、今回はその比でない(苦笑)



「そりゃあ人も入ってないわけだw」



そんな事を思いながらも、”下まで降るのめんどくさい”という

不合理な理由で無茶な退渓を選択する我ら。


長い急斜面を、木々の根元だけを手掛かりに腕力で登り詰め、無理矢理突破。


かえって疲れたが、なんとか無事に帰路についた。






――――――――――――――――――――――――――――

7月1日――。

この日は久しぶりの単独釣行。

前にお世話になった沢だが、時間の許す限り上流まで詰めてみる事にした。





相変わらず渓相のバランスが素晴らしい沢である。


何より源流部までずっと林道が沿っている安心感が素晴らしい(笑)




大型の個体こそ姿を見せないものの(そもそも何故かこの沢で大型を見た事が無い;)

さすがにそこはハイシーズン、活性は高く思う存分遊んでくれた。





そしてこの日は今期実践してみようと思った事のひとつ、

”ウェットウェーディング”にも挑戦してみた。


濡れるのを前提にして川に入るので、

入った直後ばかりは冷たさに震えるが

直ぐに慣れ、「もうどーでも良くなる」感じだった。


この日は若干肌寒かったが、日を選べば快適なスタイルには違いないだろう。


ただ、ひとつだけ留意すべき点は「靴」

今履いてる物も水捌けは悪い方では無いのだが、

ソックス内部に水が入る事でシューズ内部の空間には全て水が入り込む事になり、

歩行の際は意外な程ずっしりと重くなる。


普通のソックスウェーダーではソックスが風船状になるため空間が無くなり気にならないが、

ウェットウェーディングを快適にする為には、極端な程水捌けの良い物を選ぶ必要が有ると感じた。

――――――――――――――――――――――――――――

7月5日――。


この日は2度程行ったことのある規模の大きな沢へ朝一番に入渓したものの

あまりにも反応が薄すぎた為(人気河川の宿命)戻りがてらの河川変更。





全く入った事のない河川。


全体的に水温は高く、流れの淀みも多くウグイでも出そうな雰囲気。



「まぁまぁ、とりあえず釣ってみるか」と再スタートを切る。







序盤、ガンガン瀬の脇にあった小さな巻き返しにルアーを放ってみると、、




思わぬ大物が!(;゜□゜;;))






なんとニジマス!!






全く予期せぬ事態に興奮と驚きを隠せなかったが、


この先釣り上がって行くにつれ最終的に納得した。



何を納得したかって?。。。






単刀直入に言うと、、


入る河川を間違えていたのだ(苦笑)



地図をしっかり見て決めたはずが、

実際は思っていた沢と違う沢に入っていた。


この河川の上流にはニジマスの放流されたエリアがある。


そりゃいるはずだわ(笑)


とんだうっかりちゃっかりな釣行となった。




――――――――――――――――――――――――――――



7月12日――。


この日は午後に私用があった為、近場の河川を選択。


ホームと言っていいの程の近場ではあるが、

中流域は激戦区という話をよく聞く為今の今までほとんど足を運ぶ事は無かった。






実際来てみると、なるほど。


規模こそ大きくはないが、”良い河川”である。


落ち込みからの開きの規模・深さが魚が付くには調度良く、

適度に懐も有る為激戦区ながら個体数も極端に少ないというわけでは無さそうだった。


そして嬉しいのが他の河川と比べても圧倒的に足元が安定している事。

ヌルが殆ど無いのはこの時期大変助かる。






まずは相方のtaruが良型のヤマメを釣り上げ、

その後間もなく私のルアーにも岩魚が跳びついて来てくれた。






taruの釣ったヤマメを見ても思ったが、この河川の魚体は全体的に白っぽく、

シルキーな色味だった。


「魚」!という生々しさよりも、絵画に近い美しさ。

一匹釣り上げる毎に、その美しさに見惚れた。





その後も数こそ多くは無いが、上流域までポツポツと釣果を上げる事ができた。


急斜面を高巻く堰堤越えに苦労したり、

その際に携帯を落としてtaruに拾ってもらったりと

相変わらずうっかりした行動も多かったが、

何よりも地元にこんな素晴らしい沢がある事が素直に嬉しかった。


【おまけ】

古代遺跡の様な堰堤を見つけはしゃぐ頭の弱い子
(私)













――――――――――――――――――――――――――――


7月22日――。


この日は慣れ親しんだ沢の、いつも行っていた区間よりさらに上流の開拓に挑戦。


いきなりその場所には行けない為、まずは中流域から登り始める。






開始と同時にtaruがヤマメをヒット。

活性は悪くは無いようだ。






この沢の景色はいつ見ても癒される――。











渓に負けない魚体の鮮明さ――。





途中こんな可愛そうな腹ぺこ岩魚もいたが、

コンディションの良い良型も飽きない程度に顔を出してくれた。









――いよいよ問題の区間。


今までは高巻く事は不可能だと思っていた堰堤。


しかし、ここしばらくの開拓釣行でのハードな高巻を経験して来た我々の目には

同じ堰堤でも以前とは見え方がまるで違った。



「これは巻ける」


確信を持って高巻きを挑むと、

今までの諦めが嘘のようにあっさりと実現出来てしまった。










開拓の経験は無駄ではなかった。。


さぁ!いよいよ開拓だ!


気合いを入れ直して再開。





水は少なめだが、ポイントが連続して延々と連なっている。


開きの尻にルアーを放るとわらわらと魚影が集まる――。


ヒット!








案の定。

ここはもう林道も何も無い上流域。

放流魚が登れる魚道も無い。



ネイティブな岩魚達が次々と歓迎してくれた――。








この勢いで更なる岩魚パラダイスに――




―――と、思って進んでみると間もなく・・






切り立った崖に巨木が流れを堰き止め、どん深の通行止めになっていた。


泳げばいけない事もないが、この装備でそれはさすがに無理。


これ以上の遡上は今回は諦める事にした。






一時間にも満たない短い開拓ではあったが、開拓した区間の規模以上に

不可能を可能にできた嬉しさが何よりの収穫となった。








――――――――――――――――――――――――――――






・・・、と


こんな感じです。




えらい長文になってしまいすみませんでした!!(;´д`;;)




記事というよりもはや絵日記ですね(苦笑)


最後まで読んで下さった方、動画を見て下さった方、

ホントに有難うございます;;;;;



猛暑から秋の低活性と、皆さんもこれからますます厳しい闘いになるかと思いますが

良い魚と出逢う為、素晴らしい自然を満喫する為に

精一杯頑張っていきましょぉ~!!!(ノ`O゜●)ノ゛







P.S.


未熟者の我々が最近積極的に開拓を行えているのには実は理由があります。

実は今シーズン、素晴らしいスマホのアプリを見つけたんです。






実はこの「ジオグラフィカ」というアプリ、

圏外エリアでもかなり正確に近い現在地を確認できるのです。


おまけに表示されているのは国土地理院の地図!

等高線や地形・堰堤までわかり易く表示される為、

開拓釣行には心強い味方となってくれます。


もしかしたらとっくの昔にご存知の方も居られるやもしれませんが、

これは個人的におススメです!


ただ説明書きが無いので使い方を習得するまで少々勉強が必要な事と、

起動中の電池の減りが早い点に関しては要注意ですが^^;





~Fin~


  


Posted by くろね at 00:25Comments(4)釣行記道具

2016年06月17日

「408」の癖がスゴイ話

♪Eagles - Desperado



御存じの通り、イーグルスは数多くの心に響くメロディを生み出してきた。


この曲はその中でも私が歩むべき道に迷いそうな時に昔から聴いてきた一曲。


ならず者——。

嘆きや憂いに寄り添う慈しみを感じさせる名曲。



グレン・フライの死から約半年。

年々好きなアーティストが一人、また一人と亡くなっていく。

かつての名手たちにも月日は平等に流れているから致し方無い事なのはわかってはいるが


なんとも寂しい限りだ。



———————————————————————————————


こんにちは!

最近ではすっかりアイコス芸人の仲間入りをしたくろねです(●゜ρ゜)y-゜゜


最初は独特の匂いや充電の手間に煩わしさを感じていましたが、

慣れてしまうとメリットの多さの方が勝ってきますね~。


”ヤニ”・”灰”からの解放は素晴らしいものがあります。

なんといっても喫煙時の嫁様の冷たい視線が気にならなくなったのが嬉しい(泣)


これも時代の流れですな。


さすがにくわえ煙草は出来ないので、釣りの最中は普通の煙草を吸いますけどね^^;





さてさて、今日は愛用し続けている”あの”リールの話をしようと思います。





Mitchell 408


以前その思い入れの強さや愛用に至った経緯については語らせて頂きましたが、

今回は機構面でもう少し掘り下げた話。


お使いの方は勿論ご存知の事ばかりとは思いますが、

オールドリールに興味はあってもいまいちどんな物なのかわからないという方へ

メンテナンスついでにご紹介していこうと思います。




まず裏面のカバーを開けると中はこんな感じ、






408特有の目の細かいスパイラルべベルギヤが確認できますね。


ミッチェルに限った話ではないですが、

この年代(1960年代)のリールは極めてシンプルな構造。


では早速分解してみましょう。






汚っ!(|||゜Α゜;;)



ここ最近めんどくさがってほったらかしでした。。ごめんなさい(笑)


クリーナーでキレイに洗うと、、





こんな感じです♪(*^^*)



構造がシンプルなだけあって、当然部品点数も少ないです。


ベアリング部を1つとして考えると、細かい物全部合わせても30数点。


さらにメンテナンスで分解する部分となると20程度と少ない為、

ものぐさな私でも頻繁にメンテナンスできます。


一般的にメンテナンスがし易いと言われるカージナル以上に単純な構造。


もしも現場でリールが壊れてしまった場合、

実際は時間が惜しくてサブのリールで対応してはいますが

部品さえあればその場で修理できる安心感が現代のリールとの違いですね。


あ、勿論世の中には現代の複雑なリールもあっさりと

分解メンテナンスされる方も沢山いらっしゃいます。


単純に、不器用な上忘れっぽい性格の私にはこれくらいの部品点数が限度なんです(笑)




ミッチェル408の特徴としてよく挙げられるのが、


・ハイスピード仕様のスパイラルべベルギヤ

・濃紺のボディと卵型シルエット

・巨大な足

・プラナマチックオシュレーションシステム

・アンチストッパ釣法(ランディング時のみストッパをかける)



――といったところですが、


今回はその中でもいまいちわかりづらい

『プラナマチックオシュレーションシステム』

『アンチストッパ釣法の必要性』について

ざっくりですが説明をしてみようと思います。






”オシュレーションシステム”というのは、要するにスプールの上下動の機構の事。



ではそのプラナマチックとはなんぞや?ということですが、

言葉の意味は・・・


私に聞かれても困ります(ぇ





それはともかく、実際の動き方に関しては下の図にまとめてみました。






普通に波打つ周期で上下する通常のオシュレーション動作に対して、

プラナマチックでは上に行っては真ん中で留まり、下に行ってはまた真ん中で留まる。



この奇妙な動きのおかげで、スプールに巻かれた糸の形状は・・・






こんな具合に樽型になってしまいます。



いや、別に樽型になるからどーこーという話ではありませんが、

実はこの独特の動きがもたらしている効果の方がなんとも目からウロコなんです。



通常の摺動とは異なり、プラナマチックオシュレーションでは

一回の動作の度に中央付近で留まる影響で摺動の周期がスローになり

その結果密巻の状態になります。


密巻になるとそうでないものと比べ、

ライン放出時の摩擦によるロスが少ない為よく飛ぶらしいです。


しかし、ただ摺動をスローにしただけではライン同士が食い込み易くなってしまい、

キャスト時の思わぬトラブルの原因となってしまう。


※ラインの出が悪くていまいち飛ばなかったり、
変にラインがまとまって、ぼさぁっ!(゜Д゜゛)ノξ

と飛び出てしまうアレです。



そんなところまで考慮の上設計されているのがこのオシュレーションシステム。


中央付近の動きを抑えた分

上限(もしくは下限)へと向かう際には急速な動作となり、

部分的ではあるものの上下2段階の細やかな綾巻が構成される事で

ラインの食い込みを防いでいるんです。


そして実は、巻き上がりの樽のような形にもちゃんとメリットがあります。


丸いシルエットになることで、筒に巻くというよりは球状の物体を縛るような状態になり

よりテンションがかかった状態で巻き付けられる為ラインのズレが発生しづらいので

あのぼさぁっ!(゜Д゜゛)ノξが起こりづらいのです。



これがこのリールにおいて

「ストレスフリーに飛距離が出せる」

と言われている所以です。



現代のリールにはこの機構が採用されているものが無いので

実際の合理性はいか程なのかはなんとも言えませんが、

こんな優れた機構を半世紀も前に開発されていたという事自体驚きですね。


勤勉で研究熱心な日本人やドイツ人が作る物も精度の高さは勿論素晴らしいですが、

やはりフランスというお国柄なのか、発想のセンス自体がスゴイと思います。





———さて、次に「アンチストッパ釣法の必要性」について。



ミッチェルは正規の説明書にも

「ストッパはランディング時以外かけないで下さい」

というような内容が記されています。


一般的なリールを使っている方からすれば、そんなめんどくさい事する意味自体不明ですよね。(?ρ?)

カージナルだってそんな使い方をする人は見たことありません。


私自身最初の頃はそんな事気にせずにストッパをかけたまま”カリカリ”と音を出しながら使用していました。



しかしやはり必要だったのです。





ミッチェルのストッパ(ワンウェイ)の構造部はこんなんなっています。






このひよこのような可愛い部品のクチバシが

べベルギヤの裏に一体形成されたギザギザの部分に当たってストッパがかかる仕組み。


ストッパをかけるとこのロックポイントがずっとギヤ部に押し付けられている状態になり、

そのまま延々と使用していると気が付けばギヤのギザギザが丸くなってしまうんです。


最後はストッパが一切掛からない状態に・・・(|||゜∀゜)


身をもって体験しました・・はい(;π;)



素材自体が柔らかいので仕方の無い事なのでしょうが、ここはこのリールの一番の弱点な気がします。



中古の408を購入しても、結構な割合でこのギヤが摩耗している個体を見かけます。

とっくの昔に部品の生産も打ち切られているので、

この先も長く使いたいからこそ教科書通りの使用法を守らければと思いました。




でも実際に忙しない渓流の流れで、

ヒットしてから即座にストッパをかける事なんてできるのか?




A.——できるようになるんです(笑)



もちろん私もしばらくは慣れずに、

掛かった瞬間ハンドルが押し戻されて

ストッパをかける間もなく「びっくりバラシ」を多発しておりましたが、

今ではヒットの瞬間無意識のうちに左手薬指が勝手にストッパをかけてくれています。



人間、慣れるもんですね(^^;;)


不思議なもので、使い続ける事によって

年々自分の身体の一部のように馴染んでいくのを感じます。


今後も愛機408と共に沢山の思い出を刻んでいきたいと思います(=゚ω゚)ノ



ところで近況ですが、釣行はぼちぼちしております。

いつもの同僚との釣行、久々の兄との釣行等。

なかなか更新が捗らず申し訳有りませんが、

また面白いネタがありましたらどんどん更新していこうと思いますので宜しくお願いしますね♪(o^^o)



では今日はこの辺で(^ー^)ノ



〜Fin〜



  


Posted by くろね at 22:59Comments(10)道具

2016年05月19日

桃源郷での素晴らしき出逢い

♪Ella Fitzgerald / How High The Moon






ブラックミュージックフリークを語っていながら、私はジャズに関してはあまり知識がない。


もちろん聴く分には大好きなのだが、

いざ演奏しようと試みた際、その理論の複雑さゆえに挫折した為だ(苦笑)


なんの蘊蓄もテクニックもない一般的リスナーのこんな私でも

単純に「あぁ・・素晴らしい」と素直に感じられた亡き大御所ジャズシンガー、

エラ・フィッツジェラルド。


一見ヴィジュアル面では冴えないただの外人のオバサン(失礼)だが、

その歌声の踊るような軽やかさ、艶といったら誰が聴いても明らかに異才である事がわかるだろう。


しっとりとしたナンバーの憂いを含んだ唄い回しの素晴らしさもさることながら、

この曲の醍醐味はなんといっても踊るような声の軽快さ。

特に聴いて欲しいのが《01:23~》のスキャット。

これは是非。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


毎度の事ながら、

御無沙汰しとります!
くろねです!!(´ω`Α;;)



度々留守にしてしまってすいません;


いよいよハイシーズン真っ盛り。

皆さん、良い釣りされてますか?(●゜ω゜●)


私も心の広い嫁さんのおかげさまでぼちぼち釣行させてもらってますw








色々と予定があった為、ゴールデンウィークは渓には立てませんでしたが、

連休明けから最初の休日に、同僚と一年ぶりの沢に行ってまいりました。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


5月10日―






この沢はいわゆる林道等にに面した入退渓のしやすい”開かれた沢”とは違い、

途中まで吊り橋こそあるものの

そこから先の入退渓は獣道のような頼りない踏み痕を頼りに山歩きを強いられる

ある意味世間からは”閉ざされた沢”。


また、釣り登れる流程も長く、隣接した道など一切無い為帰りは完全に川通しとなる。


有名な雑誌で1度「秋田の源流釣行」の特集として採り上げられているのを見たが、

「ちょっと半日遊ぼう」くらいの軽いノリではとても向かえない(少なくとも脆弱な私には)

敷居の高さである。


途中キャンプを張って一泊二日でというならともかく、

帰りのことを考えると朝から夕方までの間に

最上流部までゆっくり釣りながら登り詰めるのはまず無理だろう。


無理は承知で、とりあえずは”体力の限界まで頑張ってみよう”というテーマでこの沢に臨んだ。






AM6:30。


数日前の雨で水量はやや多め、天候は曇り。


高活性を祈りながら釣り始めると、早速反応が有った。






子ぶりながら顔の尖がった格好良いヤマメ。


続けて同僚にも良いヤマメがヒット!


「これはイケるかも」と胸を撫で下ろした。



次々に現れる大場所の連続。

もうワクワクが止まらない(笑)


インレット周りを丁寧に攻めると、流心でゴツンと一瞬の反応。

しかしあくまで一瞬。


―バラした。。。


「あ~ぁ」と苦笑いしながら一応同じコースを通してみると

・・・・回収寸前で影が飛び出した!






一度フッキングしたにも関わらず良型の岩魚が再アタックしてくれたのである。


有り難いほどの高活性。


昨年は夏に入渓したのだが、途中にある堰堤までのこの区間は水量も少なく淀んでいた為

いるのはウグイと少数のヤマメのみだった。


ここで元気な岩魚が出た事が何より嬉しかった。






美しい新緑の眩しさに目を細めながら堰堤を越えていく。


なかなかヒットには持ち込めないものの、チェイスは多い。


しかも追う物全て良型ときた。



気合いを入れなおし、食わせの間を意識してトレースコースを変えてみると・・・






またまた良い岩魚がヒット!


ここで今日のこの沢の出方の癖をなんとなくだが掴めたような気がした。



しかしなんとも・・・

歩けども歩けども素晴らしい渓相である。






小規模河川では一つや二つの大場所が立て続けにどこまでも出てくる。

ここはまさに釣り人の桃源郷―。


時が止まったかの様な錯覚に陥る程、二人はこの川の宝石達に没頭していった。









11:00になり腹も減ったので、小雨ぱらつく中昼食。






打ち合わせたわけでもないのに二人がそれぞれ持ってきたのは同じ「シーフード」。


”山でシーフード”(笑)



時より上流から吹き降ろす風で舞う山桜の花びらを眺めながら熱いラーメンをすする。


なんという幸せな時間—。








食事を終え、釣りを再開。


帰りの事を考えて、タイムリミットを午後1時に設定。







登り始めて間もなく、渡渉が困難なポイントに遭遇。


向こう岸に行かなければならないのだが、

かろうじて渡れるかという部分でさえ流れの押しが強い――。


万が一の事を考え、ここで折り返すべきかと迷う二人。


しかしせっかくここまで来たのだからどうにかして渡りたい。

時間もまだ少し残っている。


そこで私はよし!と意気込んで、リュックからロープを取り出す。


石を片方の端に結び付け向こう岸に送り、ロープを掴んで後ろ手に援助してもらいながら渡り、

そのあと向こう岸から援助するという微妙な発想。



微妙ではあるがやってみなけりゃわからんと、思い切り向こう岸にロープを放ると――。









なんとロープ全てが向こう岸に飛んで行ってしまった・・・(ぇ





終端を押さえとくの忘れてた;;;;(阿呆




同僚に落胆されながらも、それでもどうにかして渡りたいと策を考える私。



良い案が思いつかないまま、なんとなくダメ元で大きめの石を瀬の肩に放り続けてみる。


同僚もそれに続き、諦め半分で石を放る。



こんなんで渡れるようになるわけも無いと思いながら、半ばやけくその行動。






――――どうやらそのやけくそが功を奏したらしい。


気が付くとなんとか足場が出来ており渡れるようになっていた!






・・・なんと原始的な(笑)



自分の幼稚な行動に呆れながらも、おかげでなんとかその場はしのぐ事が出来た。


なかなかどーして、”やってみなけりゃわからんもの”だw






再び遡上開始。


大岩が連なる素晴らしい渓相に圧倒されながら進むと・・・










流心から力強く飛び出したのは・・












なんと尺ヤマメ!!!(31cm)








堰堤より上は岩魚しかいないだろうと思い込んでいたし、実際追う影も岩魚のみだった。


登り始めて約6時間半、この上流部でまさかこんな素晴らしいヤマメが釣れるとは思ってもみなかった。。




あぁ・・・これだ。。


この感動があるから渓流は辞められない。




ありがとう!!!(感涙)





そしてこの後折り返し、疲れ果てた足を引きずりながら3時間近くかけてようやく車に辿り着いた。


かつてない疲労感。


著しい膝の痛み。


渓流を初めてから、こんなにも精根果てるほど没頭したことがあっただろうか・・・。



今日というこの日は私にとって忘れられない素晴らしい釣行となった。




いつかまた、こんな釣りがしたいものだ。(体力のあるうちに)





―――――――――――――――――――――――――― 



ちなみに、今期から同僚はウェアラブルカメラなるものを装備し、

”Tarutaruチャンネル”という名でYoutubeに釣行の動画をアップしております!


今回の動画もありますので、良かったら見てみてください(*^^*)

チャンネル登録大歓迎です!


↓↓↓↓↓↓↓↓


前半





後半




Tarutaruチャンネル
https://m.youtube.com/channel/UCgFBhUSqlCoB8ExbyUq9awA  


Posted by くろね at 09:54Comments(6)釣行記